ハウスメーカーを利用するデメリットって何?
2020年07月13日品質的に安定しているハウスメーカーにはメリットだけでなくデメリットはあります。それは工務店と比較してのものですが、全般に単価が高いことは知っておいて良いでしょう。営業マンの伝達不足から顧客の要望をくみ取れず、連携で失敗することもあり得ます。一般的にはハウスメーカーの営業マンは優秀で、施主がすべき内容の仕事でもすすんで手伝ってくれるはずです。そのことは当たり前ではなく、高い坪単価の中に経費が含まれていることを十分に知っておく必要があります。
ハウスメーカーを利用するデメリットは工務店と比較して坪単価が高いことですが、それは必要経費が異なるためなのです。ハウスメーカーの必要経費は営業マンの人件費などの会社経費があります。宣伝広告費や住宅展示場の運営費なども工務店では必要のないものです。自社が得る利益分も一般に割合が高く、研究開発にも多くの費用をかけています。それらの費用が建築費に上乗せされ、坪単価を上げているのです。
ハウスメーカーは一般に工務店よりも自由に注文できません。工務店は利用者のほとんどの要望をかなえることができるのに対して、ハウスメーカーはほとんどの場合に仕様が決まっています。そのために、利用者の要望を全て聞くことができず、利用者は不満に感じることもあります。構造も会社により決まっていて、大きな変更はできない仕組みです。工務店は在来軸組み工法と2×4工法のどちらかを選べるのが一般的となっています。
ハウスメーカーはクローズド工法で住宅を建てるのに対して、工務店はオープン工法によっています。クローズド工法はその会社独自の工法のことで、独自の研究開発により可能となるのですが、他の会社が真似ることができません。それに対して工務店はどの会社でも一般的な在来軸組み工法を擁するオープン工法となっています。このことは増改築のしやすさで差が付き、オープン工法は増改築が容易です。
工務店は地域に密着しているのに対して、ハウスメーカーは全国規模の経営を展開しています。工務店は地元の施主を大切にするので、メンテナンスを依頼する場合にも不自由はありません。しかし、ハウスメーカーは地域に根付いているわけではなく、メンテナンスの依頼がスムーズにいかないケースもあります。大きな会社はいつまでその地域で営業を展開するかは不透明で、業績が悪い場合は撤退することも考えられます。
ハウスメーカーを選ぶ場合は工務店と比較してメリットがあるかどうかを考察することが大切です。伝統を引き継ぐ工務店と資本力で優れる企業は対照的な存在です。選ぶ場合はメリットとデメリットを比較することが大切となります。