話題の中古物件を安易に選ぶのは危険!
2020年09月21日住宅は新築ばかりでなく、中古物件を選ぶこともできます。中古物件は安い価格がメリットですが、追加費用がかかるなどのデメリットもあります。中古物件は実物を確認して購入することが原則ですが、設備などの交換が必用な場合も多く、完成形を想像するのは意外と難しいものなのです。老朽化は設備や仕上げだけでなく、構造体に及んでいることも稀ではありません。構造体の状態を確認するのは簡単ではなく、専門的な資格を持つ技術者に調査を依頼することが必要となります。
新築住宅の需要は景気に左右され、それが悪い時には建てられなくなります。一方、中古物件は景気が悪い場合にも求められる傾向があり、比較的安定した需要が見込まれます。中古物件のメリットは価格が安いことが挙げられますが、そればかりではありません。完成品を実際に確認してから求めることができることや、新築の場合に現れがちな細かな不都合が起きないことも利点です。使い続けられた住宅は一定の性能があると見込めることは安心な材料なのです。
中古物件は周辺の住人が確定し、環境の変化が起きない点も見逃せません。新築の場合は周辺の環境が確定していないことも多く、将来が心配です。しかし、中古物件は周辺環境や近隣の住民を確かめた上で決めることができるので、大きな間違いは少ないはずです。地盤に関してもすでに評価は確定しているので、地盤沈下等の内容はその時点で察知できることになります。
中古物件のデメリットは老朽化が挙げられます。どの程度老朽化が進んでいるかは簡単にはわからないため、専門家に調べてもらうことも必要になります。その場合でも完全な調査はできないため、将来の不確定要素を残したままの取引となるので、瑕疵に関する責任の所在を話し合っておくことが大切です。設備は特に経年により傷みやすいため、取り換えが必要となることもあります。場合によっては全体のリフォームが必要となるので、その分の費用を見込んでおくことも必要となります。
住宅を求める場合は新築だけでなく、中古物件も選択肢となります。今後は既存の物件が市場に増えることが予想されるので、選ぶ選択肢は増えるでしょう。間違いのない取引のためには信頼できる仲介者を選ぶと共に、専門家に依頼して物件の調査をすることも必要となってきます。屋根や外壁は経年により劣化している場合も多く、今後の耐用年数を間違いの無いように見込んでおくことも大切です。